基礎知識集

減速機の構造

機械の回転速度を減速するために使用される減速機は様々な産業や機械システムで使用されており、車両、機械工具、コンベヤーベルトなどの動力伝達システムにおいて不可欠な役割を果たしています。そんな様々な製品に使用されている減速機ですが、どのような構造で構成されているかなると知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

今回は、減速機の構造について、詳しくご紹介させていただきます。

▼ 目次 ▼

​減速機の機能

​減速機の構造

減速機の機能 

減速機の主な機能は、入力軸の高速回転を出力軸に対して低速回転に変換することで、機械や装置の適切な動作速度を可能にする点です。また、ギアの構造により、入力軸にかかるトルクが出力軸に対して増加されます。これらの機能により、減速機は機械や装置の動作の最適化を実現しております 

減速機の構造 

減速機は、複数の構造部品で構成されています。以下にて一般的な減速機の主要な構造部品を説明します。 

ギア(歯車) 

ギアは減速機の中心的な部品であり、回転運動の伝達に使用されます。減速機には複数のギアが組み合わされ、一定の速度比やトルク伝達を実現します。ギアには異なるタイプのギアが使用され、各ギアの種類によって異なる機能や特性を持ちます。 

例)スパーギア、ヘルムギア、ヘリカルギア、ウォームギヤ、プラネタリーギア 

シャフト(軸) 

シャフトは、減速機内で回転運動を伝えるための役割を果たしております。減速機ではしばしば高いトルクや高負荷がかかるため、シャフトはそれらを支えるために頑丈な構造となっております。そのため材料選択や設計において、適切な強度と耐久性を確保する必要があります。 

ベアリング 

ベアリングはシャフトや軸受けを支持し、スムーズな回転運動を可能にしております。また、減速機にかかる負荷を支える役割もあり、高いトルクや軸方向の荷重、ラジアル荷重などの負荷を吸収するのに役立っております。ベアリングの選択は、減速機の負荷条件に適合するように行う必要がございます。 

ハウジング(ケーシング) 

ハウジングは減速機の外部カバーであり、各種部品を固定する役割を持ちます。また、外部からのダメージや環境要素から内部部品を守る必要もあるため、ハウジングは強度の高い構造である必要がございます。 

減速機は動作中に熱が発生する場合が多くあるため、ハウジングは適切な熱伝導性を持ち、内部の熱を外部に放熱することで減速機の動作温度を抑制しております。通常の放熱だけでは仕様を満たせない場合は、ハウジングには冷却フィンや冷却装置が組み込まれることもあります。 

シール・潤滑剤 

減速機では、内部の潤滑油やグリースを漏れさせず、外部の塵埃や湿気、腐食物質などの侵入を防ぐためのシール材も重要です。一般的なシールの種類には、オイルシール、グリースパッキン、ラビリンスシールなどがあり、ハウジングや軸との接合部や回転部分に取り付けられます。 

また、減速機では、部品間の摩擦や熱を低減し、正確な動作と耐久性を確保するために潤滑材を使用します。一般的な潤滑材には、オイルやグリースがあり、オイルには流動性があり、高速回転部や高温環境で使用されます。一方、グリースはオイルを厚みのある基材に吸収させたもので、粘着性があり、適用箇所での漏れを防ぐ効果があります。 

減速機のことなら、羽根田商会まで! 

今回は減速機の構造に関して、減速機の各種構成部品についてご紹介させて頂きました。 

減速機の構成部品は設置する設備や環境によって構成部品の変更や、冷却仕様にする必要がります。そのため、様々な要素を加味した上で各種構成部品を選定する必要がございます。 

減速機自体の種類はもちろんですが構成する部品の種類も非常に多いため、なかなか選定が難しい機器です。減速機の選定に関して、何かお困り事がございましたらお気軽に当社にお声かけください。 

数多くのメーカーを取り扱う当社であれば、お客様の用途・アプリケーションに最適な減速機の選定が可能です。 

標準品では対応ができない要件に対して、カスタム品にてご対応してきた実績も豊富にございますので、ご安心ください。